マウスピース矯正は1日何時間つける?基本的な装着ルールと外食・付け忘れ時の対処法
2024年7月2日
1. マウスピース矯正の基本的な装着ルール:1日の装着時間と順守すべきポイント
2. 治療期間と来院回数:マウスピース矯正を成功させるためのスケジュール管理
3. 外食時のマウスピース矯正対応:美味しい食事を楽しみながら矯正を続ける方
4. 付け忘れ対策:付け忘れが及ぼす影響と効果を最大限に引き出すための習慣づくり
1. マウスピース矯正の基本的な装着ルール:1日の装着時間と順守すべきポイント
マウスピース矯正の効果を十分に発揮させるためには正しい装着方法と注意点を把握して頂くことが重要です。
➀装着時間
1日に最低20〜22時間の装着が理想です。
これにより、効果的な歯の移動が促され、短期間で理想的な歯並びや噛み合わせを目指すことができます。
その装着時間を守らない場合、治療期間が延びるだけでなく、効果も低下してしまいます。
そこで、患者さんには食事や飲食、歯みがきの時間を除いてはずさずに着け続けていただくようお願いしています。
また、たとえ短時間でも装着しないと無意識に口を開ける癖がつくこともありますので、装着の継続が肝心です。
➁正しい装着方法
マウスピース矯正の装置は、上下の歯に合わせて作られています。
装着する際には、ますペアあたりから奥までしっかり押し当て、奥歯まで完全にフィットすることを確認してください。
適切にフィットさせることで、適切な力が歯にかかり、矯正効果を高めることができます。
➂マウスピースのお手入れ
毎日使用するマウスピースなので、こまめなお手入れが必要です。
食事後の歯みがきと同時に、専用のクリーナーや歯ブラシを使って、汚れやプラークを除去しましょう。
また、外したマウスピースは専用ケースにしまって保管してください。これにより、清潔な環境での保管が可能となります。
2. 治療期間と来院回数:マウスピース矯正を成功させるためのスケジュール管理
マウスピース矯正は、従来の矯正治療に比べて目立たない、痛みが少ないなどのメリットが多く、近年人気が高まっています。
マウスピース矯正の成功には、適切な治療期間と来院回数のスケジュール管理が不可欠です。
➀マウスピース矯正の治療期間
一般的には1年~2年程度が目安です。
矯正治療を進める上で、患者さんの歯並びの状態や目指す治療結果などに寄って変わるため、治療開始前に詳しく歯科医師と相談をしましょう。
➁来院回数
マウスピース矯正では数週間ごとに新しいマウスピースを装着するため、定期的な通院が必要です。
通常は4~6週間に1回程度のペースで来院いただくことをお勧めします。
ただし、マウスピースが適切にフィットしない場合や、矯正治療中に歯が痛むなどのトラブルが生じた場合など、患者さんの状況によっては、来院回数が増えることもあります。
➂定期的なメンテナンス
矯正治療が成功するためには、クリニックでの定期的なメンテナンスも重要です。
治療経過のチェックやマウスピースの交換を行い、問題がないか確認します。
これにより、治療がスムーズに進行し、期間内に治療が完了することが期待できます。
3. 外食時のマウスピース矯正対応:美味しい食事を楽しみながら矯正を続ける方
マウスピース矯正は目立ちにくいことが魅力の一つであり、周囲の人が矯正に気付かないことも多く、無理に短時間で食事を済ませる必要がありません。
美味しい食事を楽しみながら矯正治療を続けるために、外食時のマウスピース矯正の注意点をご紹介します。
➀マウスピースの脱着
マウスピース矯正中は食事中、飲み物を摂取する際、マウスピースを外す必要があります。透明で目立たないデザインですが、食べ物や飲み物によって色が変わることがあります。食事前には必ず手を洗い、清潔な状態でマウスピースを外してください。
➁マウスピースの保管
外したマウスピースは、衛生面を考慮し専用のケースに入れて保管しましょう。
外したままテーブルの上に置くと、汚れやカビの原因となります。
また、紛失や誤ってゴミと一緒に捨ててしまうリスクも避けることができます。
➂歯磨き
食事が終わったら、必ず歯を磨くことをお勧めします。
食べ物の残りが歯に付着したままでは、マウスピースを装着しても矯正効果が十分に発揮されませんし、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
外出時用の歯ブラシや歯磨き粉を持ち歩くことで、外食後の歯磨きがスムーズになります。
歯磨きが難しい状況の場合は、マウスウォッシュやフロスで口腔内を清潔に保つことも有効です。
4. 付け忘れ対策:付け忘れが及ぼす影響と効果を最大限に引き出すための習慣づくり
付け忘れが及ぼす影響は、矯正装置を付けた目的が達成されないどころか、逆効果になることもあります。
歯が元の位置に戻ってしまったり、装置が歯にかかる負担を増やしてしまうのです。
さらに、必要以上に長い期間、矯正装置を付けることが必要になることもあります。
これらのリスクを避け、効果を最大限に引き出すための習慣作りをご紹介します。
➀決まった時間に装置をつける
毎日同じ時間に装置をつけることで、それが習慣になります。
寝る前や起きた後など、自分にとって適切なタイミングを見つけてください。
➁装置の保管場所を決める
いつも同じ場所に装置を保管することで、付け忘れを防止できます。
寝室のテーブルや洗面所など、目につきやすい場所がおすすめです。
➂目立つリマインダーを使う
目立つポストイットやスマホのアラームなど、リマインダーを使って自分に装置をつけることを思い出させましょう。毎日目につく場所にポストイットを貼るのも効果的です。
➃ご家族や友人に協力をお願いする
周りの人に付け忘れをチェックしてもらい、忘れている場合には声をかけてもらうことも効果的です。
これらの方法を取り入れることが、矯正治療期間中の付け忘れを減らし、治療効果を最大限に引き出すための習慣づくりに繋がります。
当クリニックでは、患者さんが効果的な矯正治療を受けられるよう、サポートしておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。
監修
流山デンタルランド 院長 駒澤 秀昭