インプラントとは?メリット・デメリットと治療の流れを解説
2025年5月30日
歯を失ったときの治療法として、「インプラント」という選択肢があります。見た目の自然さやしっかりと噛める機能面から、近年注目を集めており、選ぶ方も増えています。ただし、外科的な処置が必要なため、治療に不安を感じる方も多いのではないでしょうか。今回は、インプラントの基本的な知識から、メリット・デメリット、治療の流れについて解説します。
1. インプラントとは?
インプラントとは、歯を失った部分に人工歯根(インプラント体)を埋め込み、その上に人工歯(上部構造)を取り付ける治療法です。1本だけ歯を失った場合でも、複数本失った場合でも治療が可能で、周りの歯を削ったり支えにしたりせず、1本ずつ独立して機能するのが特徴です。
以下に、インプラントの構成を解説します。
①人工歯根(インプラント体)
歯ぐきの中の顎の骨に埋め込まれる、チタン製のネジ状の人工歯根です。生体との親和性が高く、骨と強く結びつくのが特徴です。
②アバットメント
インプラント体と上部構造をつなぐ中間のパーツです。取り外し可能なタイプもあります。
③人工歯(上部構造)
見える部分に装着される人工の歯で、セラミックやジルコニアなどの材質が使われることが多く、天然歯に近い見た目や噛み心地を再現します。
インプラントは見た目だけでなく、機能面でも天然の歯に近づけられる点が、多くの患者さんに選ばれる理由です。
2. インプラントのメリット・デメリット
インプラントは、天然歯に近い見た目と機能を取り戻せる非常に魅力的な治療法ですが、メリットだけでなくデメリットやリスクも存在します。治療の選択にあたっては、それぞれを十分に理解することが大切です。以下に、インプラントのメリットとデメリットをそれぞれ解説します。
<インプラントのメリット>
①見た目が自然
人工歯がセラミックなどで作られ、周囲の歯に合わせた色や形で仕上げられるため、違和感が少ないのが特徴です。
②噛む力が回復しやすい
顎の骨に直接固定されるため、食事の際の安定感があり、硬いものでも噛みやすいとされています。
③他の歯に負担をかけない
ブリッジのように隣の歯を削る必要がないため、健康な歯を傷つけずに治療することが可能です。
④顎の骨の吸収を防ぎやすい
噛む力が顎の骨に伝わることで、骨が使われ続け、骨の減退予防にもつながります。
<インプラントのデメリット>
①外科的処置が必要
顎の骨に人工歯根を埋め込む手術が必要で、身体的負担や術後の管理が求められます。
②治療期間が長い
骨と人工歯根が結合するまで数か月かかるため、治療は段階的に進行し、数か月〜半年以上かかることもあります。
③費用が高額
保険適用外のケースがほとんどで、1本あたり数十万円以上の費用がかかる場合もあります。
④メンテナンスが欠かせない
治療後は定期的なメンテナンスが必要です。ケアを怠ると、インプラントの周囲が炎症を起こす「インプラント周囲炎」になるリスクが高まります。
インプラント治療の選択は、口腔内の状態や健康状態、ライフスタイルなどを歯科医師と相談の上で慎重に行う必要があります。
3. インプラント治療の流れ
インプラント治療は外科手術を伴うため、他の歯科治療に比べて工程が多く、時間もかかる傾向があります。以下に、インプラント治療の流れを解説します。
①初診・カウンセリング
まずは歯科医師による口腔内のチェックとカウンセリングを行い、インプラント治療が適応かどうかを判断します。必要に応じてレントゲン撮影やCT撮影などを実施し、顎の骨の状態や全体の噛み合わせを確認します。
②治療計画の立案
診断結果をもとに、治療本数や手術方法、期間、費用などを含めた治療計画を立てます。患者さんの希望やライフスタイルも考慮し、無理のない治療方針が提示されます。
③一次手術(人工歯根の埋入)
顎の骨に、チタン製の人工歯根を埋め込む手術を行います。局所麻酔のもとで行われることが多く、痛みは最小限に抑えられるよう配慮されています。手術後は腫れや違和感を感じることもありますが、通常は数日で落ち着くことがほとんどです。
④治癒期間(オッセオインテグレーション)
人工歯根と顎の骨がしっかりと結合するまで数か月(一般的には2~6か月)待ちます。この期間中は、無理な負荷をかけないよう配慮しながら経過観察を行います。
⑤二次手術(アバットメントの装着)
人工歯根と骨と結合したら、歯ぐきを少し切開してアバットメントを装着します。この処置は短時間で済むケースが多く、痛みも比較的少ないとされています。
⑥人工歯の装着
最終的にセラミックなどの人工歯を取り付けて、インプラント治療が終了します。人工歯は、見た目や噛み合わせを細かく調整しながら、自然な仕上がりになるように設計されます。
インプラント治療が完了した後も、定期的なチェックとメンテナンスが必要となる点を理解しておくことが大切です。
4. 流山おおたかの森駅1分の歯医者 流山デンタルランド・矯正歯科のインプラント治療
流山おおたかの森駅1分の歯医者 流山デンタルランド・矯正歯科では、科学的根拠に基づいたインプラント治療を行っています。CT撮影や治療計画シミュレーション、衛生管理設備などを用いて、治療環境の整備に力を入れています。
インプラントは治療にあたる歯科医師の技術や院内設備により、対応の幅や進め方が異なるため、当院では丁寧なカウンセリングと診査を重視しています。症状により、抜歯当日に仮歯を装着する方法や、骨造成による補助的な処置を検討する場合もあります。
また、処置に不安がある方には、静脈内鎮静法を用いた負担軽減の選択肢もご案内可能です。治療後は、定期検診や清掃指導を通じて、インプラントの維持を目指したサポートも行っています。
まずはお悩みやご希望をお聞かせください。
▼インプラント治療の詳細はこちら
5. まとめ
インプラント治療は、見た目と機能性の両面において優れた歯科治療のひとつです。天然歯に近い噛み心地や見た目を得られる一方で、手術や治療期間、メンテナンスの重要性、費用などの側面も理解した上で選択することが求められます。
流山おおたかの森駅1分の歯医者 流山デンタルランド・矯正歯科では、一人ひとりに合わせた治療計画を提案し、治療中のサポートもしっかり行っています。
流山市、流山おおたかの森駅周辺でインプラントを検討されている方は、流山デンタルランド・矯正歯科にご相談ください。
監修
流山デンタルランド 院長 駒澤 秀昭