どっちが向いてる?マウスピース矯正とワイヤー矯正の効果や特徴を比較
2024年9月3日
1.マウスピース矯正とワイヤー矯正の仕組みを比較
2.マウスピース矯正とワイヤー矯正のメリットデメリット
3.マウスピース矯正・ワイヤー矯正におけるそれぞれに適した症例
4.マウスピース矯正とワイヤー矯正 それぞれの治療期間を比較
1.マウスピース矯正とワイヤー矯正の仕組みを比較
マウスピース矯正とワイヤー矯正は、どちらも歯並びを改善するための治療法ですが、それぞれ異なる仕組みで歯を動かしています。
➀マウスピース矯正
透明なプラスチック製のマウスピースを使用して歯を徐々に動かしていく方法です。
まずは患者さんの歯型を取り、それを基に専門の技術者がコンピューターシミュレーションを行い、治療計画を立てます。
次にその計画に沿ったマウスピースを作成し、患者さんに装着してもらいます。
マウスピースを装着することで、歯に微小な刺激が加わり少しずつ動きます。
歯が動くと、その周囲の骨と歯槽骨(歯を支える骨組織)も同時に再構築され、歯が新しい位置にしっかりと収まるための歯ぐきや骨が形成されます。
患者さんは、1日に約20~22時間装着し、2週間ごとに次の段階のマウスピースに交換していくことで歯を少しずつ動かしていきます。
➁ワイヤー矯正
ワイヤー矯正は、ブラケットと呼ばれる小さな金属製のホルダーを歯に接着し、それにワイヤーを通して歯を固定し、徐々に歯列全体を調整する方法です。
ワイヤーの形状や弾力性により歯に圧力をかけ動かします。
ワイヤーの形状や強度を変えることで歯の移動を制御し矯正の進行を管理することが出来ます。
ブラケットはセラミックやプラスチック製のものもあり、目立ちにくいものも選べます。
ワイヤー矯正は、治療開始時に歯科医師がブラケットとワイヤーを取り付け、定期的に調整を行いながら治療を進めていきます。
どちらの矯正方法が適しているかは、患者さんの歯並びや治療目的、生活スタイルによって変わります。
当クリニックでは、患者さん一人ひとりに合った治療を提案できるよう、丁寧なカウンセリングを行っておりますので、気になる方はぜひご相談ください。
2.マウスピース矯正とワイヤー矯正のメリットデメリット
適切な治療方法を選ぶために、マウスピース矯正とワイヤー矯正のメリットデメリットを理解しましょう。
➀マウスピース矯正のメリット
マウスピース矯正は、透明なプラスチック製のマウスピースを利用するため、見た目が目立ちにくく、治療期間中の美容面にこだわる方におすすめです。
また、取り外しが可能なため、食事や歯磨きの際に不便がなく生活ができます。
➁マウスピース矯正のデメリット
治療期間がワイヤー矯正に比べて長くなる傾向があり、適切な時間装置を着用しないと効果が出にくくなります。
また、重度の歯並びの場合は適用しづらいことがあります。
➂ワイヤー矯正のメリット
ワイヤー矯正は、歯並びや噛み合わせの調整力が強く、重度の歯並びや噛み合わせの悪さにも対応できるため、幅広い症例に適用されています。
➃ワイヤー矯正のデメリット
目立つ金属の装置が必要なため、見た目の不自由さを感じる方がいます。
また、矯正装置が固定されているため、食事の際に食べ物が挟まることがあり、歯磨きや口内の掃除に手間がかかります。
矯正治療を始める際は、これらのメリットデメリットを踏まえ、症状に適した矯正方法を選択しましょう。
3.マウスピース矯正・ワイヤー矯正におけるそれぞれに適した症例
それぞれの治療方法に適した症例をご説明します。
【マウスピース矯正に適した症例】
➀成人の矯正治療
マウスピース矯正は徐々に力を加えることで歯を移動させるため、比較的緩やかな力で歯列を調整することができます。
顎や骨が成長しきった成人が矯正治療を行う際は、歯茎や周囲の組織への影響が少ないマウスピース矯正を選択することが多いです。
➁メンテナンスや再矯正
以前に矯正治療を受けたことがある患者さんで、再度軽い歯並びの矯正が必要な場合に適しています。
【ワイヤー矯正に適したケース】
➀若年層の方
顎や骨が柔軟な小児・成長期の方がワイヤー矯正を行う事で、歯を綺麗に並べる土台から整えることが出来ます。
➁顎の位置や形状の調整が必要な場合
ワイヤー矯正は、顎の骨格に対するアプローチも可能であり、顎の位置や形状の調整が必要な症例にも適用できます。
当クリニックでは、症状に合わせて最適な治療方法をご提案いたします。
矯正治療でお悩みの方はお気軽にご相談ください。
4.マウスピース矯正とワイヤー矯正 それぞれの治療期間を比較
それぞれの矯正方法の、一般的な治療期間をご説明します。
➀マウスピース矯正
マウスピース矯正の治療期間は、 一般的には1年から2年程度が目安です。
ただし、歯並びの状態や矯正の目的によっては、短くて数ヶ月、長い場合は3年以上かかることもあります。
➁ワイヤー矯正
ワイヤー矯正の治療期間は、矯正歯科医師の技術や患者さんの状況によって変わりますが、一般的には1年半から3年程度が目安です。症例によってはさらに長くかかることもあります。
矯正治療の期間は、歯並びの状態や希望の歯並び、個人差などによって変わりますが、どちらの方法も矯正期間中の定期的な受診やアフターケアを行う事で、治療期間の延長を防ぐことができます。
当クリニックでは、患者さんが安心して治療を受けられるよう、丁寧な説明とサポート体制を整えています。
いつでも気軽にご相談ください。