アライナーは何枚必要?マウスピース矯正の治療期間や注意点を解説
2024年11月7日
マウスピース矯正は、透明で目立たない装置を使用して行う矯正方法です。アライナーと呼ばれる透明なマウスピース型の装置を順番に交換していくことで、歯を少しずつ理想的な位置に動かしていきます。
今回は、マウスピース矯正で使用するアライナーの平均枚数や治療期間について詳しく解説します。
1. アライナーの平均枚数と治療期間
マウスピース矯正で使用されるアライナー(マウスピース)は、患者さんの歯並びや治療の内容によって異なりますが、一般的には20〜50枚前後のアライナーを使用することが多いです。
通常、1つのアライナーは約2週間使用し、その後新しいものに交換します。したがって、治療期間は通常6ヶ月から2年程度とされています。
アライナーの枚数が多いほど、治療期間が長くなる傾向があります。例えば、軽度の歯並びの不正であれば、20枚程度のアライナーで済むことが多いですが、複雑な歯列矯正が必要な場合は、50枚以上のアライナーが必要になることもあります。
2. マウスピース矯正の通院頻度
マウスピース矯正の通院頻度は、一般的には2〜3ヶ月に1回が目安となっています。しかし、治療開始直後はトラブルが発生しやすいため、1ヶ月に1回の通院を推奨する歯科医院もあります。
特に、アライナーに慣れるまでは正しく装着できないことがあり、計画通りに歯が動かない場合や、口内炎ができるリスクが高まることから、通院頻度を高める歯科医院も少なくありません。通院する歯科医院の指示に従いましょう。
一方で、装着に慣れてきた後は、4〜6週間ごとに通院し、治療の進行状況やアライナーのフィット感を確認します。ただし、通院頻度は症例や治療の進捗、歯科医院の方針によっても異なるため、必ず歯科医師の指示に従うことが大切です。定期的な通院を続けることで、治療を順調に進めることができます。
3. 矯正治療中にアライナーの枚数は増える?
マウスピース矯正では、治療開始時に必要なアライナーの枚数が決定されますが、治療の進行状況や歯の動きによって、追加でアライナーが必要になることがあります。これは、計画通りに歯が動かない場合や予期しない歯の動きが起こった場合に、新たな調整が必要になるためです。
特に、複雑な症例や歯の動きが予測よりも遅い場合には、追加のアライナーを製作して治療計画を修正することが一般的です。この追加のアライナーは「リファインメント」と呼ばれ、治療の微調整に使用されます。
アライナーの枚数を増やさないためのポイント
治療中にアライナーの枚数が増えないようにするためには、いくつかのポイントを守ることが重要です。
➀アライナーの装着時間を守る
毎日20〜22時間の装着時間を守らないと、予定通りに歯が動かず、追加のアライナーが必要になることがあります。
➁定期的な通院で治療状況を確認する
歯科医院での定期的な診察により、治療の進行を適切に管理し、治療計画の遅れを防ぐことができます。
➂アライナーを正しく扱う
アライナーを正しく装着し、破損や紛失がないように注意することも、枚数の追加を防ぐための重要な要素です。
4. マウスピース矯正で変化を感じるアライナーの枚数
矯正治療による効果を感じるタイミングは、個人差が大きいです。マウスピース矯正で最初に変化を感じるのは、4枚目あたりからと言われています。インビザラインのアライナー1枚で約0.25mm歯を動かすことができ、4枚使用すると約1mmの移動となります。敏感な方はその変化に気付くかもしれませんが、歯並びの状態によっては1mmの移動では目に見える大きな変化を感じにくい場合もあります。
明らかな変化を感じやすいのは、アライナーの枚数が20枚を超えた頃です。この段階では、治療が進み、出っ歯や乱ぐい歯などが目に見える形で改善されていることが多いです。特に、矯正治療の折り返し地点に近づくと、見た目にもはっきりとした効果を実感できるでしょう。
ただし、もともと歯並びが比較的整っている方や、奥歯を後方へ動かす治療を行っている場合には、前歯に大きな変化が現れにくいこともあります。そのため、治療中に効果を実感できるタイミングは、症状によって異なることを理解しておくことが大切です。
マウスピース矯正では、使用するアライナーの枚数や通院頻度、治療中の変化を感じるタイミングには個人差があります。一般的に、4〜10枚目あたりで初期の変化を感じ始め、20枚を超える頃には目に見える効果が現れることが多いです。
治療中にアライナーの枚数が増えることもありますが、装着時間や通院を守ることで計画通りに進めることが可能です。症例や治療方針に応じて、歯科医師の指示に従い、矯正治療を続けることが大切です。
流山デンタルランド・矯正歯科では、患者さん一人ひとりに最適な治療プランを提供し、安心して治療に取り組んでいただけるようサポートしています。流山市、流山おおたかの森駅周辺で歯並びや矯正に関するご相談は、お気軽にお問い合わせください。
監修
流山デンタルランド 院長 駒澤 秀昭